文字サイズ

今回で「最後」の環濠公開~神崎遺跡で本物の環濠を見よう~

22/23

神奈川県綾瀬市

国指定史跡・神崎遺跡の環濠(かんごう)の一部を一般公開します。
発掘調査が終了している遺跡で、遺跡の実物を掘り返して公開することは、全国で例がなく大変貴重です。
この機会に、本物の環濠を見学してみませんか。

日時:11月6日(土)・7日(日)9時30分~15時30分(荒天中止)
場所:神崎遺跡公園
※駐車場が少ないので、公共交通機関の利用や乗り合いの協力をお願いします

○神崎遺跡とは
今から約1800年前につくられた弥生時代後期の環濠集落(周囲に溝を巡らせたムラ)です。発掘調査で見つかった土器の95%が東海地方(東三河・西遠江)の土器とそっくりだったことなどから、東海地方から集団で移住してきた人々がつくったムラだと考えられています。
平成23年に市内で初めて国指定史跡に指定され、平成28年に同遺跡資料館を開館、平成30年4月に公園部分が全面開園しました。
発掘調査後、遺跡は保護のため埋め戻されましたが、環濠の一部(4m×2m)は年に1度、モニタリング調査を行っています。

○モニタリング調査とは
通常、埋め戻しを行った遺跡は、保存状況を外から確認することができないため、土の中で遺跡がどうなっているのか分かりません。同遺跡のモニタリング調査を行っている部分では、土ではなく、不織布や保護材をめ戻しを行っています。保護材の上から防水シートなどで覆うことによって、カビなどの発生を防ぐように保護しました。同遺跡では年に1度、モニタリング調査を行うことで、遺跡の保存状態や遺跡の劣化状況の確認、記録などをしています。
調査を通じて、新たな遺跡の管理・活用方法を検討することができます。

○最後の環濠公開
毎年モニタリング調査を実施しており、遺跡への大きなダメージは確認されませんでした。しかし近年、全国的に災害が増加しており、風雨による影響も増してくると想定されます。遺跡は崩壊してしまうと元に戻すことができません。
そのため、平成29年から行っていた公開を今年で終了し、今後は土を使って埋め戻すこととしました。
遺跡保存の観点から常時公開は難しく、この2日間が最後の公開となります。この機会にぜひご覧ください。

○解説について
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現地での解説は、学芸員による音声案内となります。音声は、1回当たり約15分の解説で、9時30分~15時の間、30分ごとに流します。

問合せ:生涯学習課
【電話】70・5637

       

綾瀬市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス―広報あやせ―

MENU