技術×新世代広がる“ものづくりのまちあやせ”
「“ものづくりのまちあやせ”を世界に広めたい」そう語るのは、綾瀬市出身で(株)野口製作所の新入社員、野口風(のぐちはやて)さん。同社は、高い板金技術を武器に医療機器や通信機器の部品や塗装設備を製造する傍ら、その技術を応用し、一般消費者向けの製品開発にも着手している。また、鉄や真ちゅうなどを用いて、ラグビーボールやバラを造形するなど、遊び心あふれるものづくり企業である。
野口さんは学生時代に出会った英語の先生の影響を受け、単身カナダへ渡り、1年間英語を学んだ。その時、世界中から集まった友人たちが得意げに故郷の魅力を語る姿に驚いた。
「帰国後、父が経営する同社に入社し、自社や交流のある企業の技術力を知りました。知れば知るほど“ものづくり”が地域の魅力のキーワードだと気付かされました。あやせの技術は世界に誇れる技術です。今度は、自分が得意げに故郷を語りたい。自社や地域企業の技術力を生かしたものづくりをとおして、故郷である綾瀬市を世界に発信していきたい」と語る野口さん。
いま、市内企業には、野口さんのようなこれからを担う若い後継者が入社するケースが増えつつある。新しい観点・考え方でものづくりと向き合うことで、今後、“ものづくりのまちあやせ”が更に魅力的になることを期待したい。
問合せ:工業振興企業誘致課
【電話】70・5661