「支え合うものづくり」

いつも温かい笑顔で迎えてくれる大場サヨさんは、自動車や航空機部品の溶接を手掛ける(有)大場工業所で働くロウ付けの職人だ。県の優良技能者に認定される溶接職人で夫の大場洋美(ようみ)さん(現・同社会長)がそれまで勤めていた会社から独立して同社を創立するのをきっかけに、妻として、仕事のパートナーとして夫を支えていくと決め、ものづくりの世界に足を踏み入れた。
「育児と仕事をよく両立できたなぁ」とこれまでを振り返るサヨさん。「会長の優しさやサポートがあったからかな」と照れながら付け加える横で、会長が「このロウ付けの技術は全国でもできる人は限られているんだよ」とうれしそうに語る。お互いを支え合う気持ちが、「最後のとりで」との評判で全国から高度な溶接の依頼が来る同社を築き上げた。笑顔あふれるおしどり夫婦として、職人夫婦として、ものづくりのすばらしい技術をこれからも市内に伝え、「生涯現役」でものづくりの未来を支えていってほしい。

問合せ：工業振興企業誘致課
【電話】70・5661