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~鎌倉幕府ゆかりの早川城跡(城山公園)~
早川城跡(はやかわじょうあと)は、古くから地元では「じょうやま」と呼ばれ、鎌倉幕府の御家人であった渋谷氏の城跡という伝承があります。
平成元年から発掘調査を行い、出土遺物から、室町時代には山城があったと考えられています。同城跡は県内でも遺存状態が良好な、数少ない中世の山城跡の一つで、県指定史跡となっています。土塁(どるい)や堀切、物見塚、曲輪(くるわ)などが残っており、現地で見学ができます。
隣接した早川城山遺跡(はやかわじょうやまいせき)からは、市指定考古資料の奈良三彩小壺(さんさいこつぼ)のふたが出土しています。
土塁:敵や動物などの侵入を防ぐために築かれた防壁
堀切:地面を掘って切り通した堀
曲輪:城などの周囲を土や石などで築き巡らした囲い
奈良三彩:初の日本産として奈良時代に造られた施釉(せゆう)陶器。緑・白・褐かつ(オレンジ色と黒の中間色)の三色の釉薬(ゆうやく)をかけたことから三彩と呼ばれる
問合せ:生涯学習課
【電話】70・5637