• 今日22/17
  • 明日21/16
文字サイズ

(特集)厚木基地との交流 〜人と人のつながりで心を豊かに〜

1/26

神奈川県綾瀬市

厚木基地は綾瀬市と大和市に所在する米海軍と海上自衛隊が共同使用する航空基地で、米軍人や海上自衛隊員にとっては働く場であると同時に、多くの米軍人とその家族にとっては生活の場でもあります。
人と人がつながり、交流を深めることは心を豊かにします。
これは基地の内外を問わず言えることで、人同士がお互いを理解することは市の総合計画で掲げる理念「“つたえる”を大切にするまち“つながる”を生み出すまち」にも通ずるものです。
今回は、基地内外の人と人の“つながる”をご紹介します。

■INTERVIEW(1)
音楽で“つながる”〜マーチングバンドを通じた学生同士の交流〜

〇ガルシアシンヤさん
厚木基地に居住する米軍人家族で現在はキャンプ座間の中にある高校に通う。中学3年生の時に綾北マーキュリーウィンズに加入しチューバを担当。

〇亀崎美波さん
綾北中の3年生で現綾北マーキュリーウィンズ部長。バリトンを担当。

ガルシアさんは、令和4年の春に、厚木基地内で見た綾北中学校の生徒を中心に構成される綾北マーキュリーウィンズの演奏を見て一瞬にして心を奪われた。「かっこいい、自分もやってみたい」という一心で門をたたいた。
「日本の団体に参加すること自体が初めてで、言葉の壁をはじめ、チーム全体で一つの目標に向かって頑張り続けることに最初は戸惑い、環境に慣れるのが大変だった」と語るガルシアさん。
当時一緒に練習していた亀崎さんは「英単語や身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取って練習を共に頑張っていました。うまくなりたいという気持ちは一緒。音楽を通じて自然と気持ちは通じ合えました。ガルシアさん自身が真剣に向き合ってくれたからこそ、言葉の壁はありましたが、メンバーも応えるように真剣に向き合い、サポートできました」と語った。
日々の努力の末、みるみる環境に慣れ、当時のメンバーと一緒に令和4年12月に全国大会で金賞を受賞し、編成別最優秀賞を勝ち取った。
現在ガルシアさんは横浜の一般マーチング団体に加入し、練習を継続しており、さらにうまくなれるよう日々励んでいるそうだ。
「言語や文化の違う環境に飛び込んだ時、最初は苦しいことも多いが、その分得るものも大きい。1年弱の活動の中で演奏も日本語もかなり上達した」と語るガルシアさんの今後の活躍に期待したい。

その他各取材の様子は二次元コードから見てください。
※二次元コード本紙掲載

■INTERVIEW(2)
綾瀬産野菜で“つながる”〜農業生産者と顧客の交流〜

〇比留川実さん
農家としてさまざまな野菜を生産しており、大上で体験農園を併設する野菜直売所「旬菜みのりファーム」も運営している。

比留川さんは、今年6月30日に厚木基地内で開催されたファーマーズマーケットにJAさがみ綾瀬市農産物直売者会として、会長の峯尾始さんと共に参加した。
「基地内の住民にはなじみのない野菜でも、おいしいものは誰にでもおいしいはず。実際に食べてもらって、綾瀬の野菜の素晴らしさを知ってもらいたかった」と参加前の思いを語る比留川さん。
実際、当日は大盛況で行列もでき、終了時間には持ち込んだ野菜はほぼ完売となった。
「言葉の壁はあったが、翻訳アプリを駆使して問題なくコミュニケーションも取れた。おいしいと感じれば基地の外に買いに来るきっかけにもなる。野菜の調理方法や直売所の地図を英訳して配らなかったのは反省材料だが、目標としていた綾瀬の野菜の素晴らしさは伝わったと思うし、次の機会があれば、他の農家も誘ってみたい」と笑顔で語った。
基地内の住民も顧客と捉え、「国際戦略」を模索するその目は先を見据えている。

■INTERVIEW(3)
地域交流で“つながる”〜海上自衛隊と市民の交流〜

〇美濃一貴さん
厚木基地勤務歴は6年の現役自衛官。趣味は家庭菜園。

「綾瀬市との交流としては、阿波踊り『ちどり連』として数多くのイベントに出演させていただいている他、ボランティア清掃活動などにも参加しています。ここ数年、コロナ禍で中断していた交流の機会が復活してきたことをうれしく思っています。今後もさまざまな活動を通じて、綾瀬市の皆さまとのつながりを深めていきたいです」

■INTERVIEW(4)
地域交流で“つながる”〜米海軍と市民の交流〜

〇グレッグ・ミッチェルさん
綾瀬市居住歴は3年。米海軍厚木航空施設の広報部長。休日は趣味の映像制作にいそしんでいる。

「地域交流を通じて日米お互いの文化を知る機会が生まれることはとても素晴らしいこと。米海軍ボランティアによる清掃活動や、NAF厚木太鼓キッズの綾瀬市のイベント参加などはこれからも継続したい。また、こうした活動に限らず、私たちは良き隣人(Good Neighbors)から良き友人(Good Friends)になれるよう、基地の住民には積極的に外に出て綾瀬市の皆さんと人と人との相互理解をさらに深めてほしいと思っています」

問合せ:基地政策課
【電話】70・5604

       

綾瀬市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス―広報あやせ―

MENU