■クレジットカードの利用明細を確認しましょう
利用明細の確認を怠ったら、長期間不当請求が続いていたというトラブルがあります。

◇相談事例
クレジットカードの利用明細を長期間確認していなかった。久しぶりにウェブ明細を確認したところフリマアプリから身に覚えのない1万円を請求されていた。利用明細を確認したところ6万円の商品を分割払いで購入した最終月分だった。さらに、利用履歴を確認したところ、1年前から50回ほど利用されており、総額30万円以上も不正利用されていた。今まで同アプリで同カードは利用していない。全く覚えがないため、同カード会社に相談したら「利用されたのが半年以上前なので、調査期限が過ぎており返金手続きができない」と言われ、同アプリ運営会社にも「購入したのが半年前では調査できない」と言われた。自分で使ったのではないので全額返金してほしい。

≪解説≫
不正利用された際には返金や請求取り消しなどの対応ができる場合がありますが、今回のように利用日から長期間たってしまうと調査が困難になり、被害は回復できません。
クレジットカードが不正利用される被害は近年増加しており、2022年1月から9月までの同カード不正利用被害額は309億円にも及んだと(一社)日本クレジットカード協会が発表しています。

≪アドバイス≫
被害に気付くためにも利用明細をこまめにチェックし、利用状況を把握することが大切です。同カードの利用明細の書面発行が有料化になり、同カード会社のウェブサイトに自らアクセスしなければならなくなったことで、毎月の確認も怠りがちになっています。不正利用が疑われたときは、すぐに同カード会社に相談し、カードの再発行手続きなどをしましょう。
困った時は消費生活センターへ【電話】70・3335