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(特集)関東大震災から100年~備えることの大切さ~

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神奈川県綾瀬市

9月1日「防災の日」は、大正12年9月1日に発生した関東大震災を教訓とし、災害への備えを怠らないようにするために定められました。
同震災当時の綾瀬村は人口6068人でしたが、震度7や6強の揺れに襲われ、倒壊した家屋は1310棟に上り、死者17人・負傷者25人と甚大な被害を受けました。
同震災から100年の節目に当たり、今後発生が予想される地震災害に備えて何をしなければならないのか、考えてみましょう。

■地震はなぜ起こる?
地球の表面は、海や陸など十数枚に分かれたプレート(岩盤)で覆われており、海のプレートは年間数cmの速さで広がって陸のプレートに押し寄せています。プレートの境界にひずみがたまり、限界に達すると亀裂が入ったり大きく動いたりすることで地震が発生します。
プレート境界は「海溝」と呼ばれる水深6000m以上の深い溝になっており、ここで起こる地震が「海溝型地震」、陸のプレート内の弱い場所がずれて起こる地震が「活断層による地震」となります。日本列島は、海と陸の4枚のプレート境界に位置しているため、世界でも有数の地震大国です。
今後、関東に影響を及ぼすと想定される地震は「相模トラフ沿いの海溝型地震」と「首都直下地震」で、特に「首都直下地震」は30年以内にマグニチュード7クラスの地震が発生する確率が70%となっています。

■綾瀬市はどうなる?
「相模トラフ沿いの海溝型地震」と「首都直下地震(都心南部直下地震)」が起きた場合の市内の被害想定は、それぞれ表のとおりです。また、地震の影響により水道、電気、ガスの停止や携帯電話などの通信障害、交通網のまひなどが予想されます。

〇その日は、明日かもしれません
次の大地震がいつ発生するかは誰にも分かりません。私たちにできることは、その日に備えて、日頃からできる準備をしておくことだけです。関東大震災から100年の節目に、市としても市民の皆さんと一緒になって、災害に備えていく気持ちを新たにしたいと思います。
中島危機管理課長

■日頃から地震に備えましょう
◇家の中の対策
〇備蓄品・非常用持ち出し品の準備
非常時の水・食料の備蓄品や、非常用持ち出し品を準備しておきましょう。

〇安全スペースの確保
室内になるべく物を置かない「安全スペース」(物が落ちてこない・倒れてこない・移動しない空間)を作っておきましょう。

〇周囲の状況の確認
普段通る道に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。また、地盤が弱い場所や地震によって地盤が緩んだ場所では、雨などにより土砂災害が発生することがあります。前もって周囲の状況を確認しておきましょう。

〇家具の固定
家具を固定しましょう。また、万が一倒れてきた場合でも、通路をふさがないような配置を考えましょう。

◇連絡手段の確認・訓練への参加
地震が発生したときの連絡手段や集合場所について、あらかじめ家庭で話し合っておきましょう。
地震が起こったときに、慌てずに身の安全を図ることができるよう、積極的に訓練に参加しましょう。

◇備蓄品・持ち出し品の準備
非常用持ち出し品や備蓄品の細部については、綾瀬市防災ハザードマップに掲載していますのでご確認ください。
・市ホームページからも確認できます

■グラっと来たら
(1)まず身の安全
姿勢を低くし、頭を守り、揺れが収まるまで様子を見ましょう。屋外ではブロック塀の倒壊や看板などの落下に注意しましょう。

(2)火の始末、出口の確保
揺れが収まったら、ガス栓を閉め、ブレーカーを落としましょう。室内に閉じ込められないよう、ドアや窓を開けましょう。

(3)家族の安否確認・情報収集・避難
家族の安全を確認した後、テレビやラジオ、防災行政用無線などで情報収集し、今いる場所が安全か判断し、必要に応じて避難しましょう。

問合せ:危機管理課
【電話】70・5641

       

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