文字サイズ

あやせのものづくりを支える多様な人材から「ものづくりを再発見」

12/32

神奈川県綾瀬市

(有)ファインテック
小林直樹さん

小林直樹(こばやしなおき)さんは、父が営む(有)ファインテックで幼い頃から精密モーター部品の金属加工製品に触れてきた。製品を磨く手伝いから始め、高校時代はアルバイトとして工作機械を操作し、金属を削っていた。その影響もあり、大学は精密工学の道に進み、卒業後は製紙機械メーカーの営業職に就いたが、仕事は順調である一方、いつも何かもの足りなく感じていたという。
25歳の時、製品を自分の手で作ることに達成感や喜びを感じていた日々をもう一度味わいたいと、父の会社に再就職した。
同社が得意とする手の平サイズの繊細な製品は、何度も試行錯誤を繰り返し納得がいくまで加工する。完成した製品を見つめると心が満ちてくるという。「良い段取りや工程を考え、良い製品を作ることをいつも考えています。工場にある6台の工作機が順調に稼働している姿を見るとうれしくて笑みがこぼれるんです」と照れながら語る小林さんからは、ものづくりに対する愛情が伝わってくる。
高い切削技術を持つ父の背中を追い、さらに難易度の高い新たな製品に挑戦する小林さん。ものづくりの楽しさを一般の方にも伝えたいとの思いから、あやせ工場オープンファクトリーに参加した。「回り続ける独楽(こま)作り」を企画し、参加者を驚かせた経験は、自身のチャレンジ精神を後押ししてくれたという。そんな小林さんの今後の活躍が楽しみだ。

問合せ:工業振興企業誘致課
【電話】70・5661

       

綾瀬市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス―広報あやせ―

MENU