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(特集)「やさしい日本語」と多文化共生~誰もが孤立しない顔の見える地域づくりを目指して~

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神奈川県綾瀬市

綾瀬市には外国にルーツを持つ方が多く住んでいます。市では、日本人市民と外国人市民をつなぎ、相互理解を深める手段として、また、外国人市民が母国語以外で情報を得る手段として「やさしい日本語」の普及に取り組み、多文化共生の実現を目指しています。

■外国人市民が多く暮らすまち
綾瀬市の外国人市民は1990年の出入国管理及び難民認定法(入管法)改正から大幅に増加しました。生活の場、労働の場として多くの外国人に選ばれ続け、人口に占める外国人比率は県内第3位の5.22%まで上昇しました(5年1月1日現在)。
市では「外国人市民が活躍する多文化共生のまちづくりプロジェクト」を掲げ、市役所での通訳サービスや行政情報の翻訳、「やさしい日本語」の普及など、外国人市民への行政サービスの充実と多文化共生の推進を図っています。

◇綾瀬市における外国籍人口の推移

■「やさしい日本語」とは
やさしい日本語は、外国の方をはじめ、誰にでも意図が伝わるように表現を工夫した簡単な日本語です。
阪神・淡路大震災当時、言葉の壁によって必要な情報が得られない外国人がいたことから考え出されました。綾瀬市の外国人市民は、非英語圏出身者が大半を占めています。緊急時に全ての言語への翻訳は難しいため、迅速かつ正確、簡潔に情報を伝える手段として、やさしい日本語の活用が重要です。

◇市内国籍別外国人人口
(5年12月1日現在)

■「やさしい日本語」の作り方
◇やさしい日本語は2ステップで作れます

(STEP1)
〇伝えたい情報を見極める
要点を絞り、簡潔に表現しましょう。

(STEP2)
〇やさしい言葉に置き換える
敬語や熟語、カタカナ語を使わず、分かりやすく表現しましょう。

2つのステップを意識しつつ、ジェスチャーを交えたり、絵や写真を使ったりしながら、ゆっくり大きな声で話しましょう。少しの工夫で、伝わりやすさが大きく変わります。

召し上がる→食べる
土足厳禁→くつを ぬいでください
キャンセルする→やめる
高台に避難する→高いところへ 逃げる

■やさしい日本語講座
やさしい日本語が求められる背景や使い方のこつなどを学ぶ講座を開催します。
日時:2月26日(月)10時~12時
場所:市役所会議室
定員:50人(申込順)
申込み:2月2日から20日までに氏名、連絡先を同課【電話】70・5657、【FAX】70・5701、【メール】wm.705657@city.ayase.kanagawa.jp

■あやせ国際フェスティバル
「見つけよう!新たに広がる世界観」をテーマに、あやせ国際フェスティバルを開催します。ゲストスピーカーはインドシナ難民として入国し、通訳として活躍するトルオン・ティ・トゥイ・チャンさんです。抜刀術パフォーマンス、体験型コンサート、世界の雑貨・料理の販売など、世界各国の文化を楽しめる内容が盛りだくさんのイベントです。ぜひ遊びに来てください。
日時:2月17日(土)11時~16時
場所:オーエンス文化会館、中央公民館

トルオン・ティ・トゥイ・チャンさん
綾瀬市には強い絆を感じています。難民キャンプを転々とする中、たくさんの素晴らしい出会いに支えられ、初めて自立した生活ができるようになったのが綾瀬市でした。講演では当時の体験や目には見えない平和の尊さについて話します。
外国人は、日本語で会話をする時「分からなかったらどうしよう」と不安でいっぱいです。ぜひ「やさしい日本語」で話しかけてみてください。緊張がほぐれ、人の輪が広がるきっかけになります。違いを知り、認め合うのは楽しいですよ。

問合せ:同課
【電話】70・5657

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問合せ:市民活動推進課
【電話】70・5657
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綾瀬市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス―広報あやせ―

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