■悪質な訪問販売に注意しましょう!
昨年度は屋根工事の相談が急増しました。能登半島地震の発生による不安な気持ちに便乗したセールストークが見受けられます。典型的な勧誘手口を知り、いざというときに対処できるよう注意点を心に留めておきましょう。
●相談事例
(1)高齢の母が、突然訪ねてきた事業者に「屋根の板金が浮いているようなので無料で点検する」と言われたので依頼した。事業者が屋根に上り写真を撮ってきて、瓦が古いので工事をしたほうが良いと勧められた。150万円の高額契約をしたが、家族から悪質な訪問販売の話を聞き、不安になったので断りたい。
(2)訪問してきた事業者に「屋根が傷んでいるようだ。台風が来たら瓦が飛んで近所に迷惑が掛かってしまう」「雨漏りも時間の問題」と言われ、不安になり工事の契約をしたが、まだ築2年で、ハウスメーカーの点検でも問題ないと言われていたので工事が必要とは思えない。解約したい。
◇アドバイス
〇点検は無料というトークに注意!
契約を迫るための口実です。安易に頼まないようにしましょう。
〇契約を急がせるのには裏がある!
工事は高額契約になりますが、不安をあおられ、考える時間や家族などに相談する機会を与えられないことが多いです。せかされても、氏名の記入や押印は拒否し、他の事業者からも見積もりを取るなど、十分検討しましょう。
◇クーリングオフ(無条件解約)について
突然の訪問販売はクーリングオフができます。訪問販売では、契約書(工事内容、工事期間、工事金額、クーリングオフなどを記載)を契約時に渡さなければならないと法律で決められています。少しでもおかしいと思い、不安、疑問があるときはすぐに消費生活センター(【電話】70・3335)に相談しましょう。