障害者週間とは、広く障がい者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障がい者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するものです。
あやとも協議会(障害があっても障害がなくても共に生きる綾瀬を創る協議会)は、障がいがある人もない人も地域で支え合いながら、障がい者やその家族がその人らしく暮らすことのできる地域づくりを目指して活動しています。同協議会の交流会で民生委員などの地域の人と話し合われた内容を紹介します。
■エピソード1 子どもにぜひ教えてあげて!!
民生委員Aさん:車いすを珍しがる子どもの声が本人に聞こえたらどうしようと思い、ひそひそと話してしまいます。
車いす利用者:自分であれば、もし声が聞こえても、その子が理解できるように説明をしてもらえるとうれしいですね。「こんなこと聞いていいのかな」「声を掛けづらいな」という心のバリアを取り除いていくことも大事だと思います。
■エピソード2 まずは、あいさつから!!
民生委員Bさん:夜に障がいのあるお子さんの泣き声が長時間聞こえてきて、どうしてあげたらよいかと相談されたことがあります。
障がい児相談員:障がいのあるお子さんの特性により、しばしばかんしゃくをおこし、収まらない場面もあります。親も対応に行き詰まりを感じている場合もありますので、まずはあいさつや日常会話ができる関係性を築き、「困ったときは声を掛けてね」という気持ちを伝えることで、親自身の気持ちが和らぐと思います。
■エピソード3 声の掛け合い、コミュニケーション!!
民生委員Cさん:障がい者がエレベーターになかなか乗れず、何回もエレベーターを見送っている場面を見掛けます。
民生委員Dさん:私は気が付いたときに、ひと声掛ける勇気を出しています。声を掛けていくことが、バリアフリーを広げていくきっかけになると思うのです。対話や交流の機会が増えると、困り感や気持ちを想像することや理解することにつながるので、いいですね。
■エピソード4 話し合いが大切!!
車いす利用者:レストランで食事をしようとしたときに、階段があり、スロープもなく入店が難しいかと思いました。店員の方に相談したところ、入り口近くの待合スペースで食事を楽しめたのです。話し合って、お互いに工夫することで、可能になることがあると感じました。
■ヘルプマーク知ってる?
ヘルプマークとは、援助や配慮が必要な方のためのマークです。外見からは分からなくても、援助や配慮が必要な方がいます。このマークを見掛けたら、電車内で席を譲る、困っているようであれば声を掛けるなど、思いやりのある行動をお願いします。
■心のバリアフリーって何だろう?
〜困っている人に気付くこと、声を掛けることから始まる〜
心のバリアフリーとは、障がいなどさまざまなことに対する誤解や偏見、無関心といった意識上のバリアを無くすことです。バリアを感じている人の身になって考え、行動を起こすことや、話し合い、理解することが大切です。一人一人が心のバリアフリーを実践することで、バリアのない社会を広げていきましょう。
■障害者週間パネル・作品展
障がいについての理解を深めるためのパネル展示、障がいのある方が主役の作品
日時:12月3日(水)~9日(火)(土、日は除く)
場所:市役所1階「ともしびショップむー」
■災害への備えについてのアンケートをお願いします
あやとも協議会の災害対策部会では、障がいの種類別に気を付けることや当事者と支援者に必要となる事項などを分かりやすくまとめた防災ハンドブックを市と共同で作成しています。内容の見直しやリーフレット作成を検討するため、災害への備えについてのアンケートを実施します。障がい当事者の災害対策の一助となるのでご協力をお願いします。
対象:障がい者、家族、支援者
問い合わせ:障がい福祉課
【電話】70・5623
