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〔特集〕学びの環境〜綾瀬市でつくるあやせっこの未来〜(2)

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神奈川県綾瀬市

■学校と教育委員会のつながり
教育方針の策定や施設整備、教員の研修など、教育委員会は学校の円滑な運営と教育の質向上のため、学校をさまざまな形でサポートしています。その一つとして、教科書の選定も行っています。

▼教科書が決まるまで
○STEP1 教科書を選ぶ方針を決める
4年に一度、5月の教育委員会会議で教科書選びの方針を決めます。
方針の一部:
・綾瀬市の児童・生徒や学校、地域の特性を考えて選ぶこと
・文部科学省や県の調査研究結果を参考に、子どもたちの学びに最適な教科書を選ぶこと

○STEP2 内容の調査・研究
教育長と教育委員が教科書の見本本(ぼん)を読み、内容の調査・研究をします。また、教育委員会から学校の先生や校長、専門家、保護者など、さまざまな立場の人にも調査・研究をお願いしています。6月の教科書展示会では、誰でも自由に教科書を読めます。その時、自由に書けるアンケートにある市民の意見も大切にしています。

○STEP3 みんなで意見交換
STEP2でお願いした調査・研究の結果を踏まえながら、教育長と教育委員が意見交換をします。

○STEP4 教科書が決定!(採択)
7月の教育委員会会議で次年度から4年間使う教科書を採択します。この会議は市民も聴くことができ、どの教科書が選ばれるかを見守っています。
ここで選ばれた教科書が、翌年の4月に子どもたちに届けられます。

■学校と地域のつながり
学校と地域が連携・協働し、児童・生徒の成長を支える仕組みです。地域住民による登校時の見守りや地域企業による体験学習、地域ボランティアによる授業のサポート、地域行事への児童・生徒たちの参加など、その形はさまざまです。

▼コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的な推進
○地域コーディネーター(地域学校協働活動推進員)
学校と地域を「つなぐ」役割を担います

○コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)
学校の教育方針は、学校だけでなく、地域住民や保護者などさまざまな立場の方との熟議(熟慮と議論)を通して「どのような子どもを育てたいか」というビジョンを共有しながら決定しています。

○地域学校協働活動
地域と学校が相互に支え合い(イコールパートナー)、地域が学校での子どもたちの学びや成長を支えたり、学校が地域の課題を解決したりする中で「学校を核とした地域づくり」と「地域と共にある学校づくり」を目指す活動です。

〔活動1〕門松作り体験学習~地域と学校をつなぐ伝統文化体験~
小学校の総合的な学習の時間で「子どもたちに日本の伝統文化に触れてもらいたい」と考えていましたが、専門的な指導を行える人材がいないため、なかなか実現できずにいました。そこで、地域の方々に協力を依頼し、門松作り体験を行いました。世代を超えた交流を楽しむとともに、地域の方々の豊富な知識と経験を生かし、オリジナルの門松を作ることができました。

〔活動2〕自治会運動会開催のための中学生によるボランティア
自治会の運動会の運営は、会員の高齢化が進む中、テントや机・椅子の設営など、さまざまな課題がありました。そうした地域の課題を解決するため、地域コーディネーターが間に入り、中学生がボランティアとして参加することになりました。事前の設営から当日の運営まで、中学生の積極的なサポートや競技への参加により、運動会は大いに盛り上がりました。

地域コーディネーター 大野さん
中学生の自治会運動会への参加は、幅広い年代がふれあうとてもよい機会になりました。皆で声をかけ合いながらの設営、高齢者が大玉転がしを楽しむために並走・補助してくれた生徒の姿、全力で走る生徒を新鮮な目で見つめていた地域の皆さんが印象的でした。

問合せ:教育総務課
【電話】70・5649

       

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