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野口工業(株)グエン・クアン・ミンさん
■大切な家族
自動車部品を製造する野口工業株式会社で溶接工として働く、グエン・クアン・ミンさんは、培った技術を生かし、今年度のあやせ技能五輪溶接部門で市長賞(最優秀技能賞)を受賞した。大切な両親を支えるため、27歳の時にベトナムからひとり日本に来たミンさん。製造業で働いていた経験を生かし、来日後も製造業を中心に仕事に就き、昨年4月から同社に正社員として入社した。
「厚い金属の溶接は難しいが、うまくできる方法を考える。良い製品ができた時は、とてもうれしく楽しい気持ちになる」と話すミンさん。野口社長は「ミンさんのものづくりに対する気持ちと努力が技能五輪の結果につながったと思います」と笑顔で言う。そんなミンさんも、今では家に帰ると3児の父だ。日本で生まれた子どもたちは「日本語は得意」だが「ベトナム語が話せない」ため、休日は家族でベトナム語の勉強をするのが日課になっているという。遠く離れたベトナムからひとりで日本に来たミンさんも、今では家族を持ち、家族の存在が仕事に向き合う原動力となっている。
大切な家族のため、技術を高めるために真摯(しんし)にものづくりに向き合うミンさんがこれからの綾瀬のものづくりを支えていくことに期待したい。
問合せ:工業振興企業誘致課
【電話】70・5661