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〔市指定文化財〕「蓼川谷戸講中(たてかわやとこうじゅう)の講中膳椀及(こうじゅうぜんわんおよ)び帳簿類一式(ちょうぼるいいっしき)」を新たな指定に〕
市は学識経験者からなる文化財保護委員会の答申を受け「蓼川谷戸講中の講中膳椀及び帳簿類一式」を新たな市指定文化財に指定しました。本資料は、
蓼川地区の谷戸の集落で明治34年から平成までのおよそ百年間にわたり使用されていた共有膳椀器具類です。道具類だけではなく記録簿がそろっていることから、本市における講中文化(こうちゅうぶんか)の全体像を明らかにする上で重要な資料です。
また、蓼川地区は厚木基地の建築により、集落の移転が起こった地域です。この資料からは、移転後の人々の関わりの変化もうかがうことができます。こうしたことから、市域の歴史を紐解くうえで欠かすことができない貴重な資料と評価されました。
本市では、有形の民俗文化財の指定は3件目ですが、綾瀬に暮らした一般の人々の歴史を伝える“民みん具ぐ”が指定されたのは初めてです。資料は、8月に実施する文化財企画展にて展示予定です。
問合せ:生涯学習課
【電話】70・5637