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目久尻川歴史文化ゾーンを知るー渡辺崋山とお銀さまコース・小園地蔵堂ー

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神奈川県綾瀬市

前号に続き「渡辺崋山とお銀さまコース」の文化財や注目ポイントを紹介します。

■小園地蔵堂
元は東光山延命寺という相模国分寺(海老名市)の隠居寺と伝えられています。創建年代は不明ですが、室町時代に造立された木造の地蔵菩薩坐像(市指定文化財)があり、後世に修理・補作された台座の裏には「延宝四丙辰九月十五日」「当寺五世」「東光山延命寺」「相州小薗村」という記載がみられることから、本寺は室町時代から江戸時代の初めには小園村で成立していたことが分かります。
延命寺は、明治期に火災により焼失しましたが、地域の人々の活動により、地蔵堂として修理され、昭和37年に現在の方形(ほうぎょう)のお堂が建てられました。地蔵堂には、地蔵菩薩坐像の他、江戸時代の木造の童子立像や涅槃釈迦如来像(ねはんしゃかにょらいぞう)、子どもの健やかな成長を願って地域で使われていた回り地蔵などが伝えられています。小園地域を語るうえで重要な場所であり、室町時代から現代に至る歴史を守り、伝えているお堂です。

■お銀さまの墓
お銀さまは、早川で生まれ、江戸への武家奉公で藩主の子を産み、その後は小園に嫁ぎ生涯を終えるという、変化の激しい人生を歩みました。農村に生きる人々の記録が残ることや、人名が明らかになることはとても珍しいです。また、お銀さまを訪ねた田原藩士・渡辺崋山の日記から、当時の小園周辺の景色や暮らしをうかがえるという点でも、重要な記録です。
※お銀さまの墓に関する説明板は、小園広場の中にあります

問い合わせ:生涯学習課
【電話】70・5637

       

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