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〔特集〕南海トラフ地震 防災対策推進地域に指定

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神奈川県綾瀬市

今年1月、南海トラフ地震の今後30年以内の発生確率が70%から80%に修正されました。また、綾瀬市の想定最大震度が6弱に見直されたことによって、今年7月、綾瀬市が南海トラフ地震防災対策推進地域(地震の被害想定が特に大きい地域として国が重点的に防災対策を進めることを目的に指定する地域)に指定されました。
この機会に、地震に対する備えができているか、改めて確認してみましょう。

※「南海トラフ巨大地震の震度分布」は本紙をご覧ください

■南海トラフ地震臨時情報が発表されたら…
「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ地震発生の可能性が通常と比べて相対的に高まったと評価された場合に気象庁から発表されます。防災対策推進地域に指定された綾瀬市は、臨時情報の発表に伴い防災対策をとるべき地域とされていますので、以下に示す対応が必要となります。防災情報は、市公式LINE、安全安心メール、防災行政無線でお知らせします。

綾瀬市の被害想定の概要(南海トラフ地震)は市HPで確認してください。他の地震の被害想定も確認できます。

■住み慣れた我が家で避難生活を〜在宅避難「ホームサバイバル」〜
綾瀬市防災アドバイザー 国崎 信江 氏
大きな地震がきたときに一次避難所(各小中学校)に避難するのは最終手段です。ご自宅が無事で安全であれば、大人数での生活を強いられる避難所ではなく住み慣れた我が家で避難生活を送ることが推奨されています。家を離れることで空き巣などの犯罪や害獣などにより家が荒れるリスクもあります。家を守るということは家族の命や暮らし、財産を守るということです。この機会に、避難所に行くことありきの防災ではなく「家を守る防災」の備えの再確認をお願いします。

■我が家で避難生活を送るために
▼住宅の耐震化
旧耐震基準の建物(昭和56年5月31日以前に建築)は大地震が発生したときに甚大な被害を受ける恐れがあります。建物の倒壊などによる被害を防ぎ、在宅避難をするための対策の一つとして、建物の耐震診断を受け、安全性を確認してみてください。
市では、旧耐震基準の木造住宅の耐震化や、危険なブロック塀などの撤去や撤去後の安全な工作物などを設置する費用の一部を補助します。要件などは市ホームページで確認するか、都市計画課(【電話】70・5625)へ問い合わせてください。

▼室内の耐震対策
家が無事でも、室内の耐震対策をしていないと大切な人の命を守ることはできません。家具などの転倒防止は最も大切な日常からの備えの一つです。家具類の転倒、落下、移動が発生すると、次の「3つの危険」が生じる可能性があります。
(1)けが
近年発生した地震でけがをした原因は、約30~50%が、家具類の転倒、落下、移動によるものです。
(2)火災
転倒、落下した家具などが電気ストーブなどの電源スイッチを押し、付近の燃えやすいものに着火する危険があります。
(3)避難障害
避難通路、出入口周辺に転倒、移動しやすい家具類を置くと、避難経路を塞いだり、つまずいてけがをしたりする可能性があります。
詳しくは市HPを確認してください。

▼在宅避難の練習を家族でやりましょう!~ホームサバイバルトライアル~
家が無事でも、家具の固定ができていても、それだけでは在宅避難はできません。在宅避難には、備蓄食料に加え、電気、水道、ガスが止まった状態でも生活できるようにちょっとした工夫が必要となります。
「ホームサバイバルトライアル(電気・水道・ガスなしの生活体験)」とは、災害時に全てのライフラインが止まったと仮定して、自宅で一定期間ライフラインなしの生活を体験する訓練です。実際にやってみることで、どんな工夫が必要なのか、どんなものを準備しなければならないのかなど、自宅での避難生活の質を高めることができます。
詳しくは市ホームページを確認してください。
「ホームサバイバルを通じて、災害への備えを確認しておきましょう!」

問い合わせ:危機管理課
【電話】70・5641

       

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