■マイナ救急とは
健康保険証登録済のマイナンバーカード(マイナ保険証)を所持している傷病者の同意を得たうえで、救急隊が専用端末を使用して受診歴や処方薬などの医療情報を閲覧できる仕組みです。意識不明などで同意を得られず、緊急性が高い場合には、同意なしで閲覧することがあります。
■マイナ救急の効果
現在、救急出動件数が年々増加しており、病院収容までの時間も延伸傾向にあります。通常の救急活動では、救急隊が傷病者の主訴や症状の他、名前などの基本情報や既往歴、処方薬、かかりつけ医療機関などを本人や家族から聴取し、搬送先医療機関を選定しています。場合によっては、聞き取りに時間がかかったり、情報を聴取できないことがあります。
マイナ保険証を読み取り、正確な医療情報を取得することで、病院選定までの時間を短縮でき、早期搬送につながる可能性があります。また、パニックで病名が出てこない場合や薬の名前を忘れてしまった場合にも活用できる他、痛みや苦しさが強い傷病者が救急隊員に医療情報を説明する際の負担軽減にもつながります。
■マイナ保険証の携行を
マイナ救急の実施には、マイナ保険証が必要です。もしもの時のために、マイナンバーカードの取得、健康保険証の利用登録と携帯にご協力をお願いします。
■9月9日は「救急の日」
救急業務・医療に対して理解と認識を深め、救急医療関係者の意識を高めるため、9月9日は「救急の日」と定められており、この日を含む9月7日(日)~13日(土)の1週間は「救急医療週間」とされています。
■大切な人の命を救うために
119番通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は約9分です。呼吸や心臓が止まってしまうと、時間とともに命が助かる確率や元の生活に戻れる可能性が減少していきます。救急車が到着するまでの間に、現場に居合わせた人が人工呼吸や胸骨圧迫などの心肺蘇生法を行うこと、AEDを使用することがとても大切です。
いざという時のために、救命講習会に参加して応急手当てやAEDについての知識や技術を身につけましょう。
問い合わせ:消防署
【電話】76・0119