1994年から国際アルツハイマー病協会(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」、2012年からは9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、認知症の啓発を実施しています。
また、2024年1月施行の認知症基本法により、9月21日は「認知症の日」、9月は「認知症月間」と定められ、認知症の正しい理解と新しい認知症観、共生社会の啓発に取り組むこととされています。
令和4年の認知症の高齢者数は約443万人、軽度認知障害(MCI)の高齢者数は約559万人と推計され、65歳以上の約3.6人に1人が認知症か軽度認知障害といえる状況にあります。
認知症は誰もがなり得るものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、多くの人にとって身近なものとなっています。認知症があっても、尊厳と希望を失うことなく、家族や友人、ご近所の人たちと一緒に地域の中で安心して暮らせる社会を考えてみましょう。
■綾瀬市の主な認知症施策について
▼認知症サポーターの養成講座
認知症の人とその家族を応援する認知症サポーターの養成を進めています。市内の地域包括支援センターに所属する認知症地域支援推進員などが、地域や事業所などに出向き、サポーターになるための講座を開催しています。
▼認知症カフェ(らくらくカフェ)
認知症カフェは地域の中で認知症の人やその家族が気軽に立ち寄り、悩み相談や情報交換などを通じて、孤立予防や介護負担感の軽減を図ることができる場です。
▼チームオレンジ
認知症サポーターのうち、より実際の活動につなげるための研修(ステップアップ研修)を受けた方をオレンジサポーターと呼んでいます。オレンジサポーターがチームとなって活動できるための支援を実施しています。
▼もの忘れ相談(認知症初期集中支援チーム)
物忘れに関して、認知症診療・ケアの経験豊富な医師と地域包括支援センター職員がご自宅や市役所窓口で相談を受ける他、本人や家族、民生委員、介護関係職員などからの相談を受け、必要に応じて医師と医療・介護福祉の専門職で構成する認知症初期集中支援チーム員が家庭訪問を行います。
▼認知症等行方不明SOSネットワーク
行方不明になってしまった方を早期に発見・保護するため、写真付きの登録届で事前登録しています。行方不明時には、神奈川県や他市町村とのネットワークで情報を共有します。
▼認知症等行方不明位置探索サービス
行方不明になる可能性のある高齢者などにGPS携帯端末を貸与しています。また、希望者には賠償責任保険を付帯します。
▼成年後見制度専門相談事業
認知症などにより成年後見制度の利用を検討している方に、同制度の概要説明や利用方法などについて、専門の社会福祉士が相談に応じます。
問い合わせ:地域包括ケア推進課
【電話】77・1116