■神崎遺跡でお月見を(十五夜)
市学芸員による月と考古学の話や内野きみ子さんによる民話の朗読、長沼一四さんによるフルートの演奏、綾瀬ささら踊り保存会による県指定無形民俗文化財のささら踊りの実演と参加者による体験を行います。
1800年前の弥生人も見ていたかもしれない十五夜の月を見て、昔と今のつながりに思いをはせてみませんか。
日時:10月6日(月)17時30分〜18時50分(雨天中止)
場所:神崎遺跡公園
その他:駐車場15台(申込順)
申し込み方法:9月19日9時から同課へ電話
■綾瀬のお月見行事
▼お月見の由来と歴史
もともとのお月見は、旧暦8月15日に月を鑑賞する行事で、奈良時代から平安時代の間ごろに日本に伝わった風習です。旧暦8月15日の月は「中秋の名月」「十五夜」などといわれます。また、日本では、旧暦9月13日にも月見を行う習慣があり、この日を「十三夜」といいます。お月見は日本各地で行われていますが、地域によって供えるものや、まつり方が違うなどの特徴があります。なお、十五夜をしたなら、十三夜も必ず見るという風習は全国で共通してみられ、綾瀬市域でも「片見月はするものではない」という伝承があり、片方だけ行うことは避けられていたようです。
日本でお月見が行われるようになってからしばらくの間は、貴族社会での行事として行われていましたが、江戸時代後期になると、お団子や季節の農作物を供えてお月見をする行事が庶民の間に広まりました。その後、明治時代になると、ススキなどの植物を供える現代風のお月見が行われるようになり、このスタイルが全国に広まっていきました。
▼綾瀬市域におけるお月見
綾瀬市域でも、全域でお月見は行われておりましたが、目久尻川流域の小園では、豊作に感謝して、十五夜のときに小麦まんじゅう、柿、サツマイモ、里芋などを、カヤやススキ、オミナエシなどとともに供えました。また、早川では、十五夜のときにススキ、里芋、栗、柿、団子などとともに、豆腐1丁を縁側に供え、ソバを作って食べました。吉岡では、ススキ、白と黄色のオミナエシを一升瓶に挿し、団子、里芋、栗などの季節の収穫物、けんちん汁を供えて、お月見をしたといいます。
問い合わせ:生涯学習課
【電話】70・5637