「俺を見ろ」
阿部(あべ)麗也(れいや)さん
阿部麗也さんは、綾瀬市在住で、サラリーマンとしてプレス工業(株)で働きながらプロボクサーとして活躍している、現日本フェザー級王者です。綾北小学校で子どもたちに「夢」について特別授業をした阿部選手にお話を聞きました。
-ボクシングとお仕事を両立させるための工夫はありますか。
工夫というよりも、周りの人に助けてもらっているおかげで両立できていると思うので、とても感謝しています。あとは、自由な時間を削ってでもボクシングのための時間を作って、コツコツとできることを積み重ねるしかないですね。
-コツコツと継続するためには、誘惑に負けない強い心が必要ですよね。
誘惑は確かに多いですね。ただ、家族や会社の皆さんに支えられて、応援してくれる人も増えてくると、自分だけのボクシングではなくなってきます。そうなると、中途半端なことはできません。競技に専念するために退職を考えたこともありましたが、諦めずに努力を重ね、少しずつ自信をつけることができ、このスタイルで上を目指そうと決意しました。
「仕事をしながらじゃ無理」と批判されることもありましたが、結果で見返してやろうと反骨心を持って頑張ってきました。
-阿部選手は働き始めてからプロボクサーになる夢を叶えました。年齢や立場を理由に夢を諦めかけている人にとって、その姿は大きな希望になると思います。そのような人たちに言葉をかけるとしたら、何を伝えたいですか。
「俺を見ろ」ですね。大人はどうしても経験が邪魔して「今からやっても無理だろう」と頭の中で完結してしまいがちです。まず一歩踏み出して、行動してみてほしいですね。ボクシングも最初は趣味程度の気持ちで始めたのが、結果的にここまで来られたので。
引退したら、また新しい何かに挑戦したいと思っていますよ。小学生が「あれ面白そうだからやってみようぜ」というような、無邪気な好奇心が大人にも必要なのかもしれませんね。
■子どもたちへの3つのメッセージ
(1)挑戦しよう
少しでも興味を持てることがあればどんどん挑戦して、得意なこと、やりたいことを見つけよう。
(2)継続しよう
苦しくても、夢を否定されても、諦めずに続けてほしい。結果を出して見返してやろう。
(3)感謝しよう
挑戦して、継続できるのは、周りの人の支えのおかげ。感謝の気持ちを忘れないようにしよう。
10月21日(火)、阿部選手が「Lemino BOXINGフェニックスバトル144」に出場します。阿部選手の熱い戦いを応援しましょう!