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災害時は「自助」「共助」「公助」で乗り切る まず、自分の身は自分で守ることから

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神奈川県綾瀬市

大規模災害が起きたとき、全てを公的な機関で助けるには限界があります。そんなとき、日ごろから意識しておきたい考え方として「自助」「共助」「公助」の3つがあります。
まずは一人一人が自分の身は自分で守ること。それが互いに助け合うことや安全に避難できることにつながります。9月1日の「防災の日」に合わせ、災害時の備えについて考えてみましょう。

■「自助」「共助」「公助」が一体となって災害に備える
災害直後には、たくさんの人が救助・援助を必要としていますが、全てを公的な機関(公助)で救助・援助するには限界があります。
公助よりも重要になってくることが、自分自身や家族などの安全を守る「自助」、近隣で助け合うなどの「共助」です。一人一人が日ごろから、自分の身は自分で守る、地域は自分たちで守るという意識を持って、災害に備えましょう。

「自助」自分の身は自分で守る
「公助」迅速・的確な応急対策や公的な機関が行う支援
「共助」自分たちのまちは、自分たちで守る

●「自助」
災害が発生したときに、まず自分自身の身の安全を守ることをいいます。この中には家族の安全も含まれます。各自が普段からの備えとして、家具などの転倒防止や住宅の耐震化、家庭での水や食料の備蓄など、用意をしておきましょう。

◇避難先は避難所だけではない
「避難所」に多くの人が密集すると、新型コロナウイルス感染症の拡大につながる可能性があります。避難所への避難以外にも、在宅避難、親戚・知人宅やホテルへの避難、車両避難(車中泊)などができるか検討し、地域の人たちが分散して避難することが大切です。

◇車両避難が可能な場所(緊急車両などの妨げにならないように、指定した駐車スペースに停めるようにしましょう)
災害発生時に使用できる、車両避難者の一時的な避難場所は次のとおりです(9月1日時点)。

○災害発生時に利用可能
・市民文化センター(深谷中1-3-1)
・風車公園(大上2-555-9)
・綾瀬スポーツ公園(本蓼川345)

○市からの要請時に利用可能
・綾瀬タウンヒルズショッピングセンター(深谷中1-1-1)
・横浜森永乳業株式会社(吉岡東3-6-1)
・ジャパンニューアルファ綾瀬店(上土棚北4-12-12)
・ジャパンニューアルファ綾瀬寺尾店(寺尾西1-2-1)

◇車両避難のポイント
・土砂崩れや浸水、倒壊した建物の近くを選ばないなど、危険がない場所に駐車する。
・車両避難した場合、トイレを利用できない場合を想定し、携帯トイレや簡易トイレを備えておくようにする。
・エコノミークラス症候群(食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良になり血液が固まりやすくなる)に注意する。
・軽い運動やストレッチ運動を行う。
・小まめに水分を取る。

●「共助」
地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して互いに助け合うことをいいます。要配慮者(お年寄りや体の不自由な人)の避難を助ける、自宅が安全なら近隣の人に避難場所として提供する、避難生活者の支援をするなど、互いに助け合いましょう。

◇自分の身を守れたら次は…
災害時にもスムーズに助け合うことができるように、日ごろから隣近所や地域内に住む人とのコミュニケーションを取り、どこにどんな人が住んでいるかを把握するなど、援助が必要な人について知っていることが大切です。
実際に阪神・淡路大震災や東日本大震災などのとき、救助が必要な人たちの多くを助けたのは、地域の人たち(共助)だったといわれています。

●「公助」
避難所の開設、災害用仮設風呂やトイレなどの設置の支援、被災者の生活再建の支援、避難路の整備など、公的な機関が行う支援のことです。

◇いざというときのために整備中
災害が起こった場合でも、衛生的に安心して生活できるように、市民文化センター敷地内に防災トイレ、上土棚地域に綾瀬市南部防災拠点(防災倉庫)の整備を進めています。

○防災トイレ
防災機能の強化と車中泊の受け入れ施設として、防災トイレを整備します。
整備場所:同センター第一駐車場内(深谷中1-3-1)
整備内容:常設トイレ(みんなのトイレ1基、男子トイレ大1基・男子トイレ小3基、女子トイレ3基)、災害時用マンホールトイレ(流下式)10基
運用開始:令和3年10月

○綾瀬市南部防災拠点
災害対策に必要な資器材や備蓄品などの増加に伴い、防衛省が管理する土地を有効的に活用して、防災拠点となり得る倉庫などを整備します。
・整備場所:上土棚北4-6
・整備内容:備蓄倉庫、トイレ、駐車スペース(予定)
・運用開始:令和4年2月

■災害が起きる前に、こんなこともしておこう
◇大雨が降る前に下水道の確認を
市内の公共下水道は、汚水と雨水をそれぞれ専用の管で運ぶ「分流式下水道」ですが、大雨が降ると汚水管に大量の雨水が流入してしまい、汚水施設の排水能力を超え、マンホールの蓋から汚水が溢れる、宅地内に逆流するなどの被害が起きることがあります。家庭の公共汚水桝や宅地内のますのふたが破損していないか、汚水管に雨水管が間違ってつながっていないかなどの確認をしてください。※汚水施設の負荷軽減のため、大雨の際は風呂や洗濯などの多量排水となる下水道の使用は控えてください

問合せ:下水道課
【電話】70・5634

◇木造住宅・危険ブロック塀など耐震化費用を補助
木造住宅の耐震化や、危険なブロック塀などの撤去や撤去後の安全な工作物などを設置する費用の一部を補助します。
対市税の滞納がない方など。補助対象要件は、市ホームページで確認するか、都市計画課へ問い合わせてください。

問合せ:同課
【電話】70・5625

問合せ:危機管理課
【電話】70・5641

       

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